「21世紀の黄金の馬」を育てよう
交通の要衝であるパナマ共和国。海運の重要な場所であると同時に、空運でも中南米地域の拠点となろうとしています。日本やアジアにとって、発展する中南米はさらに重要度を増し、パナマとの関係がさらに重要度を増していくことは明らかです。
今年は、パナマ運河開通100周年およびパナマ鉄道開通160周年を迎えます。100年前、160年前に、パナマの地で学び、日本の近代化に大きく貢献した男たちがいました。そして今も、日本とパナマを結び両国の発展に尽力している男たちがいます。
このホームページでは、実在する人物にスポットライトを当てながら、日本とパナマの交流の歴史をひもとき、21世紀の両国のさらなる関係構築へと発展させていきたいと思います。パナマと日本を結ぶ「黄金の馬」は、160年の時を経て、鉄道から船へ、そして航空へと飛躍しています。日本とパナマの情報を発信しながら、両国をつなぐ「21世紀の黄金の馬」を育てていきましょう。
「ホームページ開設に寄せて」
運河の国というイメージのパナマですが、16世紀初頭の通商経路としての繁栄、18世紀半ばの大陸横断鉄道の建設、そして20世紀初頭の運河建設に到るまでの経緯など、その歴史は興味尽きないものと感じています。日本とパナマとの関係も意外なほど密接なものがあります。今回パナマの小説として初めて日本に紹介された「黄金の馬」の出版を契機に、このホームページを通じて、パナマについて色々と語り合えることができたらと思います。
元パナマ駐在日本大使
下荒地 修二
日本では、パナマの認知度は、まだ十分高いとはいえません。最近は、パナマ運河開通100周年や、米のシェールガス開発との関連でメディアに取り上げられる回数も少し増えたものの、まだ一部の人の関心事と言うのが現状です。このたび、パナマを紹介し、日本とパナマの交流を促進する目的でホームページ「黄金の馬」が開設されたことは、誠に時宜を得たものと考えます。これを契機に、日本に多くのパナマ・ファンが生まれることを強く期待するものです。
元駐パナマ日本大使、日本・パナマ友好協会会長
三澤 眞
「21世紀に続く「黄金の馬」……皆さんが作者、どんなシナリオを描きますか?
発展する中南米とアジアの入り口にあるパナマ共和国と日本!パナマと日本は交通・物流の要衝であり陸・海・空を通じて結びつきをさらに深めていくことになるでしょう。
パナマ運河開通100周年(2014年)に、19世紀のパナマ地峡鉄道敷設の小説「黄金の馬」(大西洋と太平洋を結んだ男たちの物語)を出版いたしました。関係者の方々に深く感謝申し上げます。
今後21世紀に日本とパナマが結びつきを深め、新たな「黄金の馬」の物語が完成することを祈念して、このホームページを作成することにいたしました。
あなたなら、どんな「黄金の馬」を走らせますか?
株式会社三冬社 代表取締役
佐藤 公彦
パナマ共和国はこんなところ
コロンブスがアメリカ大陸到達した1492年から日ならずして1498年の第3回遠征のときにパナマに達しています。
1513年にバルボアが太平洋岸に到達し、この地域が地峡地帯であることを発見、その後インカ帝国の財宝や南米の金銀をヨーロッパに運搬するルートとしてパナマは発展を遂げることになりました。
現在、首都のパナマシティは、一流ホテル、レストラン、ショッピングセンター、カジノ、バーなどが立ち並ぶ近代的な都市です。
交通の要衝として戦略的な場所であるだけでなく、南・北両アメリカ大陸を結ぶため多彩な鳥類や動植物が生息し、「絶滅種の最後の秘境」とも自然環境が豊かな場所です。
自然と歴史的建造物も多く、5つのユネスコ世界自然・文化遺産を有しています。
二つの海に挟まれたパナマには、数多くのエキゾチックなビーチや島々があり、フィッシング、サー フィン、スキューバ・ダイビング、ヨットといったマリン・スポーツが存分に楽しめます。
名産物としては、スペシャリティーコーヒーの最高峰と呼ばれるパナマ産ゲイシャコーヒーが有名です。
先住民族文化や植民地時代の影響を受け、“人種と文化のるつぼ”を体感できます。
日本とパナマの距離は直線距離にして約13600km。物流の要衝として日本経済に大きな影響を与える。